慎ましい生活を~四大主義 梅園浩 先生 (NO.17 最終回)
〇慎( つつ)ましい生活を
みろくの世というのは、必ずしもすべてが機械化された、ロボット化された時代でもないと思います。それから、限りなく贅沢ができる、そういう世の中でもない。物質的な生活の面では、今の日本人の生活というのは、みろくの世の限界をはるかに超えているかもしれません。
みろくの世の中になると、もっと慎ましい生活に甘んじないといけないのかもしれません。今はむしろ、あり余り過ぎて、不幸な目に遭う人を生んでいる。そういう世の中だということを言えるかもしれません。少なくとも今の日本人の生活レベルというものは、これ以上、上げなくていいんじゃないか。
食べるものもない、住む家もない、耕す土地もない、それで日々飢え苦しんでいる人たちが、たくさん地球上にいるんだということを考えたら、それをどう引き上げていくのかということを、もっともっと先進諸国は考えるべきです。自分の生活をこれ以上高めることを無限に追求することが、かえって地獄を作っていくことになるような気がするわけです。
〇四大主義
そういう点でこの四大綱領も一つ一つ、今日の我々の身の周りと引き比べて考えてみますと、いろいろ問題があると思うんですが、この四つの綱領を一歩でも神様の理想に近づけていくことによって、地上は平和になり、人民の暮らしというのは豊かになっていくという。そういう道を四大綱領という中で神様は教えてくださっている。
それを実行していく四つの心構えとして、清潔、楽天、進展、統一という四つの主義がある。この四つの主義も大本が発明した主義ではなくて、天地自然が自ずから行っている法則に過ぎないわけです。天地自然の法則を清潔、楽天、進展、統一という四つの言葉によって表明されている。よく見れば一木一草全部、清潔主義、楽天主義、進展主義、統一主義をとっているわけです。
ただ人間の場合は、自由意志があるために、ときに不清潔、不楽天、不進展、不統一という世界を作っていくわけですが、それだけに、特に、人間が神様から与えられた四つの主義としての四大主義というふうに受け取らせていただくべきだと思います。
大自然は、もう清潔、楽天、進展、統一そのままやっているわけです。四大主義は、人間に与えられた一つの原理というふうに受け取らせていただきたい、そういうものだと思います。
細かくやっていきますと際限ありません。一人でしゃべっていてもいけませんので、清潔、楽天、進展、統一というのは、先程来の話の中に、具体的にはバラバラですけども話しておりますし、一応私の話はこれくらいにして、後は皆さんと意見を交わしながら内容を深めるようにさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
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