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 トランプの再登場は戦後の日米関係を見直すいい機会だ、と感じた、あるいはそう感じている人は少なくないはずだ。高市総理は「日米の黄金時代がやってくる」とはしゃいでいたが、とんでもない話である。誰かがこれは同盟ではなく、服従だと言っていたが、自発的隷属というべきことだ。僕はトランプが再登場し、彼の言動を見聞きするにあたってかつて批評家の江藤淳が戦後の日米関係の矛盾的実態を暴いたことを思い出した。それは戦後の日米関係が対等で自由な関係にあると言った理念が虚構に満ちたものであることを暴いたものだった。自由で対等な独立国家間の関係という理念の下にアメリカは戦後の占領から独立へ導いたとされた。が、アメリカが占領下でやった巧妙な検閲など自由の理念に反する行為をやっていたことを江藤は暴いた。アメリカは自由の理念の下で権力支配を巧妙にやっている、その欺瞞的構造を指摘したのだ。これは戦後の日米関係が自由で対等なものとする理念の下で成立してきたという欺瞞を暴くものであった。この理念の下で実体はアメリカの日本支配(支配と従属)の関係が実体であることを摘出したといえる。

 戦後の日米関係が自由で平等な関係という名の下で支配と従属という関係にあることはそれなりに認識されてきたことである。左右の反米派はあり、日米関係の見直しはいろいろと主張されてきた。これはなかなか広がらなかった。その一番のおおきな要因は政府から国民まで、国際関係の中で日米関係を基軸におくことが矛盾を持つにせよ、さしあたってはそれでいい(やむを得ない)とい

う意識が浸透していたからだと思う。この意識というか、壁が日米間兼の見直しという動きを阻んできたのだ。だが、いま、アメリカは「必要不可欠な国」といことから、「我慢のならない国」へと変化しているという記事をネットでみたが、

僕もそう思う。これはトランプの言動に人々が感じていることであり、アメリカに対する意識の変化である。

 アメリカに対する意識の変化がトランプの再登場によって進行していることは疑いない。これに対して批評家の佐藤優は次のように述べている。

「ロシア・ウクライナ戦争で、アメリカとヨーロッパの間に深刻な軋轢が生じている。政治家や有識者の一部に法の支配、民主主義などの普遍的価値観からはずれてきたトランプ政権のアメリカから距離を置こうという考えが出始めている。これは極めて危険だ。日米同盟の顕教の部分しかみていない一面的な見方だからだ。トランプ氏がアメリカ軍最高司令官であることを忘れてはいけない。いま。考えなくてはならないのは、トランプ氏から日本が<ウクライナやヨーロッパになびく信用できない国だ」と思われないようにすることだ。日本は躊躇せずに

アメリカの立場を支持することが適切だ。ヨーロッパ諸国は地理的要因、国力の

限界のために日本の脅威にならない。しかし、アメリカ潜在的に日本の脅威となりうるからだ。日本の外交目的は日本国家と日本国民の生き残りだ。観念論もしくは理想主義的日米同盟観(価値観の一致)からリアリズムに基づく日米同盟観(新帝国主義的国際環境での日本国家と日本国民(民族の生き残り)に視座を転換する必要がある。トランプ大統領時代のいまこそ日米同盟は日本の生命線であり、日本外交の公理系を形成いるという真実を忘れてはいけない)(佐藤優VS片山杜秀『昭和100年史』

 佐藤優は戦後の日米関係には顕教と密教があるという。顕教とは「太平洋戦争に敗北したあと、日本は国家体制を根本的に転換した。天皇は統治権の総覧者から国民統合の象徴になった。国民主権、民主主義、人権尊重が日本国家の基本的価値だ。これらは文明世界の基本的価値観とみなされているが、実際はアングロ。アメリカン(英米的)価値観に過ぎない」(前同)という。これに対して密教とは「太平洋戦争に敗北し、焦土となった経験から学ぶのは、アングロサクソン(とりわけ、アメリカ)とは絶対に戦争をしてはいけないということだ。そのために最も効果的なのは、ジュニアパートナーとしてアメリカと同盟関係を構築することだ。同盟関係にある国同士が戦争をすることはない。同盟関係でジュニアパートナーはシニアパートナーに主権の一部を自発的に委譲する。【中略】それを単純に対米従属と非難することはできない。アメリカのジュニアパートナーになることが国家と国民(民族)の生き残りにとって最も現実的な選択だからだ。

 佐藤はアメリカの大統領にトランプが再登場し。彼の言動が戦後の日米関係の表向きの理念が揺らぎはじめ、日米関係を見直そうという風潮がでてきたことを危険とみなす。それは日米が自由で対等な関係という理念が疑われだしたことである。彼はこの日米関係は顕教、要するに表向きにすぎなし、この価値観は普遍的なものではなく、アングロ・アメリカンの価値観にすぎないともいう。

戦後の日米関係は従属的関係に見えたにしても、アメリカとは戦争をしないという関係(密教的関係)があり、そのための同盟であったが、それが今、重要だという。日本が他の国家との戦争状態になったときの同盟(アメリカが日本を支援する、あるいはアメリカが日本を支援する)ではなく、日本とアメリカが戦争にならないための同盟だという。この解釈というか、見方は面白い。

たしかに、戦後の日米関係は二重の関係だった。ここで佐藤の言う顕教的な関係がその一つだ。日米が自由で対等な関係と言われ続けてきたことであるが、戦後の日本の国家の転換(天皇の統治の国家から戦後憲法下の国家)を根拠づけていた。ここには戦後の米ソ対立下での自由主義国家か社会主義国家かの選択が介在していた。日本が世界的には自由主義陣営に属することを根拠づけていた。

裏ではアメリカとの戦争を避ける道であつた。佐藤はウクライナ戦争以降、アメリカ外交においても、法の秩序、民主主義、人権といった価値観が後退し、力の論理が強調されるようになった。国際政治は大国間の力の均衡できまるという帝国主義の論理が蘇っているという。要するに国家主義による大国間対立が顕著になってきているということだ。そこで、アメリカとの戦争をしないという同盟関係が重要だという。自由陣営の属し、それゆえにアメリカと同盟をという関係は自由主義圏と社会主義圏の対立が解体(冷戦構造の崩壊)の後は、価値観の統一(法の支配)などとして主張されてきた。これは日本の世界的な立ち位置であり、外交の基準とされてきた。佐藤はそんなものは普遍的なものでなく、アングロサクソンの価値観であり、その内部でも対立を生みだしているもの(アメリカとEUの軋轢)だから、たいしたことはないという。それより日米関係も露骨な主権国家間対立が明瞭になってきたのだから、アメリカと対立を回避することが大事だ。アメリカとEUが摩擦をおこし、対立しても価値観での選択ではなく、戦争さける、という観点でアメリカと同盟を優先しろという。

 ここでの佐藤の論理に従えば、日米の戦争を避ける(アメリカは潜在的脅威)ためにトランプに同調し、アメリカの立場を支持することが重要だということになる。これは今、日米関係の見直しということヘの批判である。日本のアメリカと関係が従属と言われようと、それは戦争を避けるための自発的な選択であり、今こそそれが重要だというわけだ。この論理はリアリズム的な論理と言われるが、ここにはいくつもの疑問がある。まず、トランプの取っている政治、その権力的な所業を肯定するのか、どうかということがある。例えば、トランプとヨーロッパとのの軋轢という時、佐藤の言うように躊躇せずにトランプを支持することが適切なのか。どうか。これは彼の関税政策についてもいえる。トランプの政治的な言動についてはアメリカでも世界でも批判は強い。それは戦後に、日本がアメリカとの同盟の根拠となってきた国民主権、民主主義、人権尊重などトランプが壊していることだ。EUとアメリカの摩擦はそこが起因している。そうすると、トランプを受け入れ、同盟して行くことは、二つの問題がうまれる。

その一つは日本の戦後体制というか、価値観をどうするか問題。つまりトランプに合わせて変えていくということである。日本の戦後体制を支えてきた価値観には問題もあり、変革を要求されてもいる。だからといって、それをトランプの提起する方向に変えることはいいことではない。例えば、トランプが日本は国家防衛のため戦争できる体制にせよと言ってきた場合にそれに従うのか。(現在は防衛費の増額要求だが、それはもっとエスカレートするかもしれない)。それにもう一つ、アメリカが中国と対立し、戦争をはじめたら、アメリカは日本が中国に戦争をすることを要求する。(安倍晋三は集団自衛権の行使の解釈を変更し)、他国に戦争に介入できる道を開いた。例えば、アメリカと中国が戦争をはじめたら、アメリカ側に加担する道だ。これは、アメリカの戦争に日本が加担する道であり、トランプの要求に応じることだ。

 

今、高市の台湾有事における武力行使発言が物議をかもしているがこのことだ。中国の台湾への武力行使にアメリカが介入したら、日本はアメリカを守るために軍事行使をするということである。これはアメリカの武力行為に集団安全自衛権を行使して同調するということだ。アメリカはこういう形だけではなく、アメリカと中国の戦争を、日本に代理させて日本と中国を戦争させるということもやりかえない。アジア人同士を戦争させるやりかただ。トランプは中国と戦争する事も考えているだろうし、その時に、日本を参加させるだけではなく、日本と中国を戦わせようともする。これがアメリカの同盟の本音だ。佐藤のいうように日本とアメリカの戦争ということより、アメリカが他国(例えば中国)の戦争に日本を加わらせるという方が多いのだ。かつてのアメリカよりトランプのアメリカはその方向が強いのだし、そんなアメリカに従属する同盟を強めようとするのは危険である。日本は中国との戦争の可能性が強いが、その契機に中国とアメリカの戦争である。その時にアメリカ側に立たされるということであり、これは避けなければならない。そのためには戦後の日米関係をみなおすべきである。

 高市のトランプとの同盟強化は誰が考えても危険であり、今、見直さなければならないのだ。武市発言は台湾有事における発言は、アメリカを守るか。台湾を守るのかもはっきりしない。どっちにしても問題だが曖昧は一層危険だ。これは高市に中国関係に関する基本的な考えがないことを示している。台湾有事だというが、それはどういう有事であるのか、その時に日本はどう対応すべきかの基本的な考えがない。戦後の保守主義は反社会主義(反共産主義)ということで中国と対立してきた。これは日中国交回復と冷戦構造の崩壊で変わったのである。かつてアメリカは中国と反社会主義ということで対立をしていたが、それはかわった。現在もアメリカは中国と対立している。それは国家主義的な対立である。これはトランプになってから強まってきたが、そのまま日本はアメリカに同調して中国に対立をする必然性はない。ここのとは台湾問題についてもいえるのである。

 毛沢東政権下では台湾は中国革命(社会主義革命)から資本主義体制として残された体制であり、革命の継続としてこの体制は打倒対象だった。このことは逆

もいえた、台湾側からすれば大陸の政治体制は打倒の対象だった。この大陸の政権と台湾の政権の対立に対してアメリカや日本は戦後のある時期まで、社会主義を軸に対立し、日本やアメリカは台湾の政権を支持してきたが、これがかわったことは先に述べたとおりだ。しかし、中国と台湾の対立は続いているが、それは曖昧だ。鄧小平の時代には「一国ニ制度」の容認としてあった。そして習近平の時代になり対立は激しくなった。しかし、この対立は曖昧である。同じようにアメリカや日本のこの問題に対する考えは曖昧だ。高市が反中国であることは割と明確に思えるが、保守の慣習的な反社会主義であるようにおもえる。現在の習近平政権をどう見ているのかは曖昧だ。また、台湾問題に対する対態度も曖昧だ。惰性的な反社会主義―反中国は推察できるが、曖昧なままアメリカの対中国戦略に追随していくのは危険である。

原発を止めよう、戦争を止めよう 11月7日(金)

座り込みの前を8人程が本館に入り30分後に出てきた。写真撮影を頼まれたので、撮影後に尋ねると、立憲民主党議員とともに埼玉県のメガソーラー批判の要望書を提出したそうだ。テントと柏崎刈羽再稼働反対チラシを渡す。

寒空で暗くなったころ、Szさんの「原発では明日がない」と「原子力発電NO」で抗議行動開始。

Kmから前日の社民党の「つどい」にテントから数人が参加した報告とともに、トランプに従う高市首相を評価する報道が多く政権支持率が高いことを嘆き、柏崎刈羽については県民の心配がまだまだいっぱいあるとの報道を確認。

Tbさんが、本館に向かって、明かりを灯して汚染水を流したり放射能をばらまいたり柏崎刈羽を動かしたりしないでと訴え、11月13日の「あらかぶさんの話を聞く集い」(亀戸)の案内。 短く「脱原発」コールのあと、Heさんが柏崎刈羽再稼働反対を訴え、外国人入管政策を批判。

Yoさんが、浪江町に2千数百人しか居ない、復興途中なんて大ウソ、フクイチに人が一杯いるが、全然進んでいない。改憲阻止の集会からアメリカと一緒に軍事訓練している状況で憲法が危ない。 Kmから原発を止められないでいるが軍事産業の為の戦争を止めねば。

Skさんが、井戸川さんの集会から、立地の町長として国(経産省)が嘘をついて法律違反を批判、直木賞作家坂東眞砂子さんを紹介し、現実と超現実というのは紙一重で、今私たちがここでいる何気ない平穏な生活は本当はやっぱり放射能に汚染されている誰にとっても危険極まりないもう繰り返してはならない現実なのだという認識と両面あると思う。とにかく繰り返さないように私たちは力を尽くしていきたい。

Myさんが「座り込め、ここへ」を歌い、原子力規制庁が原子力災害対策指針をいじったが屋内退避は無理と訴え、「水に流すな」を歌う。 Yzさんが埼玉県川口市のクルド人排外を強く批判。 Rnさんが、北海道からSoさんが来たが体調不良でこの集会に出られず、3日に川柳シンポジウムを報告。排外主義が戦争への導入部である。

火炎瓶鉄さんが、斎藤美智子さんを案じ、<経産省は恥を知れ、フクイチ事故はどうなってる、もういい加減に目を覚ませ、答えは一つ脱原発、答えは一つ核廃絶、…>と経産省にコール。 Ksさんが、沖縄の米軍の訓練を憂う。パラシュート降下訓練、普天間基地へのステルス戦闘機、対潜哨戒機の降下訓練、少女暴行事件、爆音、PFASと。「琉球弧の戦場化を許さない! 11月行動 (14日政府交渉,15日集会デモ)にご参加を。脱原発、柏崎再稼働反対、原発反対、戦争反対、基地反対のコールで終了。

なお、集会模様の動画がアップされたので紹介する。良かったら、ご覧ねがいます。

7日の経産省前の抗議のユーチューブ、3件。

https://www.youtube.com/shorts/-hzFYtMWrxg

https://www.youtube.com/watch?v=AtRtme7vsdo&t=31s

https://www.youtube.com/watch?v=sWGPaYzLcXY

(追伸)7日時点では確認できていませんでしたが、次の訃報が明らかになりました。テントひろばでも大活躍されていた斎藤美智子さんが昨年9月3日に病院で永眠されました、97歳でした。取り急ぎお知らせします。

テントひろばでご一緒した行動を思い起こし、心からご冥福をお祈り申し上げます。

11月10日(月) 

 いつもの時間に事務所に着いた。乱さんから原子力ドンキホーテ氏宛の荷物があるので電話で確認した。金曜日に持っていってくれるものと思う。

 大きなバナー3枚とも静岡に出張中なので、女の子のバナー3枚、NO NUKES、1枚、「汚染水を海に流すな!」1枚とノボリ旗7本を箱に入れて台車に運んだ。途中で早番のKuさんが来られたので、残りの荷物を一緒に運んだ。

 経産省前に着いたのは、午前11時半だった。早くに来ていたMiさんは落ちていたゴミ拾いをしていたそうで、ビニール袋にはゴミがたくさん入っていた。

 荷物を降ろしてセッティングを開始。終えたのは11時55分。早速、反原発ソングを掛けて道行く人々にアピールした。

 今朝は晴天で日差しもあり暖かかった。汗ばむほどなのでジャンパーは事務所に置いてきた。しかし12時15分から急に大粒の雨が降ってきたのでビックリ。大慌てで、テントニュースとカンパ缶を机の下に避難させた。気温は22℃から18℃に下がり、強い風も吹いてきたので、体感温度は13℃ぐらい。瞬く間に寒くなって困った。スマホで確認したら、雨は午後2時まで降り続くとの事。何とか我慢するしかない。

 12時半過ぎ、スマホに日誌を書いている間に遅番のOgさんが来られたらしく、Kuさんと話し込んでおられたのでビックリ。

 雨は午後1時に止んで急速に晴れてきた。しかし気温は18℃のまま。相変わらず強い風が吹いていて体は冷え切ったまま。2時過ぎに目の不自由なℍoさんが来られた。すぐにMiさんが用意してくれた温かい紅茶とお菓子を渡してくれた。 Miさんは体が冷えたので2時半に帰られた。 Kuさんも他の用事があるとのことで3時に帰られた。 その後は何事もなく時間が来たので2人で片付けて撤収した。

 注意事項。パラソルについて。古いものは小さめ。最近、買ったものは大きいーふたりで利用できるように。これをごちゃまぜにして束ねると経産省前に行ってから使えないことになってしまう。大きさが違うから。

雨が降って来た時に緩いまま使っていて、突風が吹いてきた時に抜けてしまって車道に飛んで行ってしまった。幸い、車が通らなかったので事なきをえたが車にぶつかっていたら事故になっていた。

 帰って来てからOgさんが間違えないように赤マジックで塗ってくれました。4組あります。よろしくお願いします。

11月10日(月)欄外あるいは脚注

◯ この記事は何なんだ!

「ガザ住民 続く苦しみ」の見出しで始まる11月8日東京新聞朝刊の記事。停戦はおおむね維持されているが、10月10日の発効後も、イスラエルの散発的攻撃が続き、11月7日までに240人以上が死亡した。つまりは停戦していないではないか。また死亡したのは誰か? 住民? それとも戦闘員なのか? 死亡原因は何か? 240人死亡を発表したのはどの機関か?

つまりは「西部戦線異状なし」ということらしい。ちなみに、同紙朝刊1面に「今日は何の日」という欄がある。きたる11月29日を何の日と書くか注目している。そんな日があるかは知らないが、肉の日(イイニク)といったところか。私の希望は・・・ヒントだけ。それは「181」。

◯子供のオモチャか!

「だってぇ、みんな持っているよ」。

◯はあ?またも仕掛けり

「残業代の減少を補うための無理な副業で健康を損ねる方が出ることを心配している」。

そんな立法事実はあるのか? このままだと、火星人来襲に備えることになるかもしれない。

◯排外主義とは一線を画す

それは「はっきりと区切りをつける」という意味であり、紙一重とは一線を画す。

◯トラの威を借る人々

トラに足並み揃えて、異を狩る。

11月11日(火)

 13時半頃、早めに到着。近くの議員会館で、集会があるとのYaさんの話。14時過ぎからOTさん、OSさん等、こちらに寄ってくれた人が数人。

 14時45分、Aさん到着。少しの遅れはともかく、これだけ遅れるのは稀。Yさん、Oさん、Ooさんと噂話を始めると、突然、現れた。別に動じることなく普段と同じ。15時50分、寒いので畳み始める。0さん、Aさんと3人。

 私は、今日はふたつ、書類を持っていた。ひとつ目は、藤原節男さんの、東京電力ホールディングを告訴した、10月15日付け告訴理由書。内容は、福島第1の3号機の爆発は核爆発であること。柏﨑刈羽原発6号機7号機は福島第1の3号機と同じ構造であり、常に核爆発しかねない危険性を孕んでいる。よって、絶対に稼働してはならない。 また、核爆発となれば、明らかな東電の規制基準違反であり、欠陥原子力発電所が業務上過失の事故をおこしたことになり、原子力事業者に無限責任が適用され、東電は破産、または会社更生法による会社再建となり、欠陥原子力発電所再稼動などはもっての外である。

 ふたつ目の私の所有物は、PKO法「雑則」を広める会の、「未来に続くいのちのために原発はいらない」第7号。「フクイチのメルトダウンから14年、あのとき、何が起こっていたのか」目次 初めに 大量の放射能が降った東電福島第1原発の大惨事。フクイチ事故とは・・・・フクイチ事故の後で・・・・フクイチ事故の被災者は・・・・日本が原発をやめるために・・・・あとがきまで、全56ページのA5版小冊子である。その7ページに3号機の爆発の瞬間の写真がある。核爆発の決定的な証拠とされており、高濃度の核分裂物資であるヨウ素やセシウムが検出されている。

 その他、フクイチ事故被災者への償いは?フクイチ事故では健康被害は何も起きない、小児甲状腺がんの激増、等々、良い内容である。 (kenji ishigami)

11月12日(水)

薄日。寒くはなかった。Iさんが車でグッズを運んできてくれるので助かる。今日は遅番のWさんが都合で来られず、Yさんに代わった。IさんとYさんは初対面で自己紹介などをしあっていた。佐藤保っちゃんは病院の検査で休み。

Yさんが読んでいた『イスラエル=アメリカの新植民地主義』について内容を聞いた。読まなければならない本がありすぎて、お手上げだ。ちょうどそこに、水曜日に外務省前で「ガザ攻撃をやめよ」行動をしている女性が寄ってくれた。その人たちはイスラエル大使館にも抗議に行っているそうだ。人数が少なければ大使館前まで行けて、抗議文は「渡せる」そうだが、イスラエル大使館のやり方は、抗議文=紙を入れるポストなどはなく門の外から内側の地面に投げ入れろというものだそうだ。もっとも、このやり方はずっと前もそうだった。本当に失礼な、傲慢なやり方だ。

ヨーカンさんが規制委員会抗議から回ってきてくれた。温かそうなデニムの素敵な上着を着ていた。今日はすぐ帰られた。

地下鉄のメンテナンスの人が数人で、経産省の敷地内にある地下鉄の排気口の掃除をやっていった。地下鉄トンネル内の汚れた空気と外の空気の入れ替かえがスムーズにいくようにする掃除だそうだ。そういうことをちゃんとやらないとカビが出てしまうそうだ。

午後3時頃にゆうさんが来て、最後まで座ってくれた。Anさんは北海道に住んでいた時ヒグマに出くわしたことがある、熊がビックりして逃げたなどと話してくれた。撤収作業を4人でやって、帰りの運び込みはYさんとふたりでやる。

11月13日(木)

曇り空で少し肌寒い。Inさん、Yoさんと3人で設営、いつもの反原発ソングを流しながら、Yoさんが持参した新聞を読む。新聞は新潟県での柏崎刈羽原発再稼働についての県民意識調査の結果を伝えている。新聞によって調査結果の評価に違いがあるが、いずれにしても新潟県知事は都合のよいように評価して今月中には再稼働同意を表明し、来月2日から始まる県議会で了承を取り付け「県民の信を得た」と称して再稼働に突き進む腹だろう。そのような事態を許してはならない。私は明日11月14日18:15~19:15首相官邸前で「柏崎刈羽原発動かすな」の集会を開く。昨日、新潟在住の男性から「私は巻原発反対運動に参加していた。案内を見てぜひ参加したいと思い、上京して参加するのでよろしく。」との電話をいただいた。期待に応え、明日はしっかり抗議行動をしたいと思う。

13:25 Okさん着。14:00 Suさん着。チラシを取りに来た男性が、伊方原発差し止め訴訟で棄却されたことなどを話し、もし伊方の周辺に地震が来たら原発は沈んでしまうかもしれない、そうしたら海に放射能が散らばって漁業は壊滅してしまう。東京の人達は生活に追われて原発のことにあまり関心がない。もっと現地に行って運動すべきだとひとしきり持論を披露して行った。14:15 Taさん着。最近の熊被害の報道は過剰に思え、どうも怪しいと思っていたら案の定自衛隊の出動などという動きが出て来た。熊の出没は太陽光パネルの過剰設置が原因だというデマを流しているユーチューバーもいる。「気候変動」が原因という説も出始めている。メディア報道には気をつけないといけない、等の話をしているうち時間になり、Suさん、Taさんと3人で撤収し、5178日目の抗議を終えた。

=====今後の集会・行動等==========

◆11月19日(水)総がかり行動 衆議院第二議員会館前  

 18:30~19:30

◆11月21日(金)経産省前抗議行動           

 17:00~18:00

◆11月21日(金)原発いらない金曜行動 首相官邸前     

18:30~19:45

◆11月24日(月)東海第二原発廃炉デー大集会   13:30~16:05

◆11月28日(金)JKS47月例祈祷会   14:30~16:00

◆12月30(火)~1月1日(木)「学び、遊び、つながる 請戸川河口テントひろば」主催バスツアー実施 申込は杉山さんまで