「神人合一への道」 (梅園 浩先生) NO①

○みんなが求道者

 大本の教えというものは、本部に修行においでになられたり、いろんな面で聞いておられる方がほとんどだと思いますので、復習という形で勉強させていただいたらと思います。そういう気持ちで気楽にしていただいて、それから後でまた、皆さんといっしょに話し合いの時間を持ちたいと思います。ひととおり話を聞いていただいた後で、お互いが、誰が指導者ということでなしにみんなで教えを学ぶ、霊界物語を中心として教えを学んでいく、そういう雰囲気をもってやりたいと思いますのでよろしくお願いします。

 今、亀岡で毎週やっている物語の拝読会ですけれども、拝読した後でまた、拝読した箇所について話したり、また、箇所とは関係なくてもいろんな問題を持ち出したりして話しするんですけど、そこで、指導者というのはないんです。みんなが指導者なんです。

物語を何回読んだからわかるというものじゃないでしょう。だから、古くおるから、古く信仰しているから詳しいかというとそうでもない。つい昨日今日入った人が、びっくりするようなお陰を物語の中からいただいたというような話をすることがあります。そこには、古いとか新しいとか、物語の前においてということ、つまり神様の前においてということですが、指導者という立場、あるいは、指導されるという立場ではなくて、みんなが道を求めて行く求道者だという立場で、こんなことを言ったら笑われはしないかとか、こういうことは恥ずかしいということは、それこそいらんことです。思ったことを話し合っていく。その中でお互いが啓発し合うということです。

昔、大本の祭式の指導をしとった人で、出雲大社、大社教で勉強されたらしいのですが、大本の祭式を聖師様の命令でもって整えられた湯川貫一さんという方がいつも言っておられたのは、すべての人を尊敬する、すべての人を偉いと思う。なんでかと言ったら、みんな子どもでも誰でも、自分の知らんことを一つは知っとると。

誰でも全部を知っているわけではないです。自分の知らんことを、みんなの人が知っていると思ったら、みんな偉いなと思うわけです。やっぱり尊敬しなければならんなと思う。子どもだってそうです。子どもだって馬鹿にできない。自分たちの知らないことを知っています。そういう意味で、お互いが仲間だということで、気楽に一つひとつ話し合っていきましょう。

○神人合一への道

道場講座から言いますと、開祖伝、聖師伝という順序であるんですが、私は、四大主義、四大綱領という、道場講座ではだいたい四回目くらいにすべき話を、今日、一回目にします。題としましては、神人合一への道という題をつけましたが、内容は四大主義、四大綱領ということです。

神人合一への道と題した理由は、大本教旨、これは聖師様が開祖の二十七年間のお筆先を通観して得た断案、断というのは断固としての断ですが、案は案分の案ですが、断案であると。だから、別の言葉で言えば、二十七年間、二十万枚に書かれた開祖の筆先を圧縮して、絞り出したエキス、それが大本教旨だと。これは物語の中でお示しくださっておるわけです。

神は万物普遍の霊にして人は天地経綸の主体なり、神人合一して茲 ( ここ ) に無限の権力を発揮すと書いてありますが、この内容については、この次の機会に和明先生がおいでになったときに、お話されることになっておりますので、私は、今日はお話するのを控えさせていただきたいと思いますが、大本のお筆先の中で、神ありての人、人ありての神であるぞよという言葉がありますように、神様のお仕組みというものは人を抜きにしては実現しないのです。

大本が明治二十五年に生まれて、神様の言葉が取りつがれ、三千世界を立て替え立て直しをして、みろくの世をつくるという宣言があります。そのみろくの世をつくるというのは、神様が宣言されているけれども、人間を抜きにしてはみろくの世はできません。神様と人とが一体になって初めてその神様の理想というのは実現していきます。すべてがそうであって、神は万物普遍の霊にして人は天地経綸の主体である。神と人とが合一して茲に無限の権力を発揮すると。つまり、権力とは、権威力徳ということですが、神人合一ということが非常に大事になってくるわけです。

人生の目的というものもいろんな言い方ができると思うんですが、一つには、神人合一の境地を目指して歩む、それが人生の目的だという言い方ができるわけです。私たちは、何も名位寿富を達成する、あるいは、総理大臣になろうとか、大統領になろうとか、あるいは、昔だったら勲章下げて剣下げてですか、軍人大将になりたいという、戦争中はそういう理想像があったけれども、そういうことではなくて、やはり人生の目標というのは、神人合一の世界を求めて歩む、そこに生きがいもあれば、人生の目的もあるんだと。これが大本教旨の中で教えられておるわけです。

私たちが、そうした人間として生まれて、人生の目的としての神人合一の境地を目指して進むというときに、そこには道というものがある。それが神人合一への道ということになってくるわけなんですが、大本の教えの中では、目標としての神人合一の世界を目指して歩む道、これを聖師様は、極めてわかりよい形で四大綱領と四大主義という綱領と主義によってお示しくださっておるわけです。

○四大綱領と四大主義

 毎日あげています祝詞の一番最初のところに、大本教法というのが載っておるわけですが、大本教法は全部で十二章に分かれて書かれていますが、第十章に綱領というのが載っています。その綱領が、実はここでいう四大綱領ということでして、後でまた読んでもらうといいんですが、大本は、左の四大綱領をもって、人類生活の根本原理とする」と示してあるわけです。

 四大綱領は、人類生活の根本原理だと示されて、その四つというのが、祭、教、慣、造、つまり、まつり、教え、習わし、なりはいです。普通、祭教慣造と言っていますが、大和言葉で言えば、まつりと教えと習わしとなりわいということです。

 それについて、祭は惟神の大道、教えは天授の真理、慣は天人道の常、造は適宜の事務と説明されております。

 さらに、四大主義です。教法の第十一章に「大本は、左の四大主義をもって。大道実践の根本原理とする」と書かれています。大道実践の根本原理ですが、大道とは何か、いわば神人合一への道であり、四大綱領そのものが大道ということです。四大綱領そのものが大道を表しておるわけですから。四大綱領の祭、教、慣、造を実践して行くときの根本原理として四大主義があるということです。

 ですから、よく講座なんかでは四大綱領という講座が午前中あって、午後、四大主義という講座が本部の道場講座なんかではあるわけですが、四つの綱領と四つの主義となんかが別々に説かれるものですから、別々のものとして受け取るんですが、実はそうではなくて、神人合一への道として、それを四つに分けて、聖師様は祭教慣造でお示しになられておられます。

 その祭教慣造というのが、実はそのまま大道なんです。神人合一につながる大道なんです。その大道を踏み行っていくときに、我々が心がけなければならない四つの原理というものが、実は四大主義です。清潔、楽天、進展、統一という四つの主義が、実は、大道を実践する四大綱領を実践していくときの根本の心構えというこ

とです。ですから、四大綱領と四大主義というのは、そういう意味で縦横にがっちり組み合わされるものなんです。バラバラに考えてはいかんわけです。ですから、今日は、それを組み合わせた意味で神人合一への道というタイトルをつけたわけです。

 清潔主義は心身修祓の大道、楽天主義は天地惟神の大道、進展主義は社会改造の大道、統一主義は上下一致の大道というふうに示されておるわけです。

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