経産省前脱原発テント日誌 12月12日(木)

◎ 原子力発電の再稼動を許すな、核燃料サイクルは破綻している 12月6日(金)後半

「経産省は嘘をつくな」コールで抗議行動を開始。

K.Mから、12月3日のプライムニュースで立憲民主党が既存原発の再稼動を容認するような発言、とても残念。

久しぶりに吉岡さんが発言、憲法を守り原発を止めたい、立憲民主党もしっかりしてほしい、死の商人が戦争で潤っているが株を買えなんてとんでもない、自民党が台湾有事とか煽っている、沖縄も同様、軍拡に反対しよう。

漆原さんが、COP29に関連してCO2の金融商品化の問題、西欧主導で世界に広まった脱炭素、COPの実態は利権争いと原発推進、市民に必要なのは脱炭素ではなく脱原発を訴え、12月11日の311子ども甲状腺がん裁判を案内。

奥内さんが、「もしも地球が一つのリンゴだったら」を紹介、エネルギー百個のうち原子力が6個、化石燃料エネルギーが81個、原子力を止めるべき。

守屋さんが、「座り込め、ここへ」を歌い、韓国の戒厳令事件を市民・国会議員・国会職員の人が立派な対応をした、日本ではこれができるだろうかと訴え「水に流すな」を歌う。

K.Mから、ネット署名「深刻な原発事故を起こした東京電力による柏崎刈羽原発の再稼動を許すな」を紹介、今は600筆程(8日には1万筆超)、東電の原発稼動が経産省の原発推進の総仕上げ、是非署名を。

三上さんが、韓国に驚いた、市民たちに銃を向けるなと止めた、日米安保闘争でも岸は軍を使おうとした、これからも警戒するべき、世界の国家主義的動きに警戒しよう、来週は治療の為に休む。

平岡さんが、明日、県庁所在地にある島根原発が再稼動する、原子力産業と経産省が原発を動かすことが日本産業を復活すると勘違いしている、けしからんことだ。韓国戒厳令の問題に関連して、仏英独米露ほかの政治が安定していない理由は世界的に経済の不安定で、第一次世界大戦の前の状況に似ていてファシズムが復活する風潮がある、警戒しよう。

石上さんが、吉本隆明の会で山本義隆が学生運動の話した、若い人へ伝えることが大事。

若木さんが、12月5日にあった「核燃サイクル」の院内集会があり、ガラス固化が全くうまくいかない、高レベル廃液貯槽から蒸発乾固して爆発する可能性あり、六ケ所近くに三沢米軍基地があり、F16がF35に変わり危険、核燃料サイクルには既に19兆円も、「再処理工場の核惨事」パンフレット紹介。

「脱原発、核燃料サイクルは破綻しているぞ、命を守れ、地球を守れ、未来を守れ、…」コールで集会終了。

◎ 12月7日(土)・戒厳令

やたら高圧的で偉そうな漢字が並ぶが、早い話が人権を否定することだ。英語の場合は大変分かり易く、マ-シャル・ロ-(martial law)と言う。直訳すると軍の法。

私のガラケ-(嫌な呼び方、ガラパゴスでは進化は止まってはいない)の旺文社の辞書によれば、戒厳令とは「戦争などで、国またはある地方が混乱しそうなとき、それをしずめるために行政権・司法権を軍隊に与える政府の命令」とある。小学館の日本大百科全書2001には「戒厳」という項目で「国家緊急権のひとつで、戦争や事変に際して、平時の法を停止し行政権・司法権の全部または一部を軍に委ねる」と説明している。政府の命令なしに、立法権も含め、軍が武力で三権を強奪すれば、ク-デタ-と紙一重。劇薬である。

フランスが1849年にが戒厳法を制定。戒厳令発令下において、集会・出版を禁止し、家屋立ち入りや強制撤去などの権限を軍事官権に委ねた。ドイツも1851年に戒厳法を制定。人身の自由、住居の不可侵などの基本的人権を、戒厳によって停止しうるものとした。英米では、成文法は存在しないが、不文のmartial law によって戦時・非常事態に際して国民の人権の一部を制限することが認められてきた。日本はといえば1882年に戒厳令が制定され、過去5回発令された。日清戦争、日露戦争、日比谷焼き討ち事件、関東大震災、2.26事件である。

以上、明らかだと思うが、緊急事態に対処するため、人権を否定(一時的に?)するという説明は、手段と目的が逆転している。

韓国では、議員達が国会に集まり軍の突入に抵抗し、戒厳の布告を撤回させた。市民も国会に集まった。兵士も光州事件を知ってるのかもしれない。一方、米国では連邦議会の襲撃を煽動し讚美した者が再び大統領に選ばれた。

では、日本は?「知る権利だって?何を馬鹿なことを」と言ったのは、自民党参議院議員佐藤正久(元陸自)。基本的人権」についても同じことを言うであろう議員が数十人は思い浮かぶ。戒厳令を健康な人に対する本人の同意を得ない強制緊急手術に例えてもよいだろう。その際、執刀者は手術の結果(後遺症・生死)に関心はない。

◎ 12月8日(日)

H岡さんは日曜の設営作業の様子を興味深そうに見る。E藤さんとH岡さんは所用で途中で帰る。横断幕6枚とのぼり旗14本を立て終ったのは12時35分。ウシ幕が日曜初登場。ニワトリ幕と同じ土屋さん作。フクシマの痩せた野良ウシに「原発さえなかったら」の文字。ひまわり幕2枚が事務所で見つからなかったそうで、先週より横断幕の数は減。しかしF原さんが追加購入した鉄筋のおかげで、のぼり旗は全部立てることが出来た。…ただし時間がかかる。F原さんとE藤さんは11時30分から設営を始めているので、2~3人で1時間以上、という事になる。

先週と異なり、今日は冬晴れ。北風強め、落ち葉が舞う。この時期らしい寒さで防寒着が必要。12時50分、ハト2羽が来る。2羽とも右足を怪我している。続けてスズメも15羽くらい来る。私、M島は野良にエサをあげない主義。勿論、可愛いあるいは同情してエサをあげたい人の気持ちも理解できるが、あえて放っておく。鳥たちはそのうち居なくなった。

同じ頃、T崎さんが来る。T崎さんは買い出しに行き、T葉さんの分を含めたコンビニパスタを買ってきて、座り込みの皆に振る舞う。キリスト教宣伝車のT葉さんは1時50分頃来て、すぐ日曜礼拝へ向かう。T崎さんはそれだけでなく、来週は来れないから、と再びコンビニからインスタントカップ麺を買ってきて、F原さんに預けた。F原さんが毎週用意してくれるゆで卵等もそうですが、皆様の善意を受けとる側のM島としては、ただただ感謝するばかりです。

何事もなく2時50分から撤収開始。F原T崎M島の3人で3時15分に撤収完了。幕・旗が多いと撤収にも時間がかかる。今日の座り込み参加者は6人でした。おっと、そう言えば今日は対米開戦日。その手の会話は無かったな。

◎ 12月9日月曜日 

  天気は快晴だったが、経産省前は、とにかく風が強かった。それで、のぼり旗は、いつもの高さにしたが、バナーは少し低くして括り付けた。セッティングをしていたら、目の不自由なHo君が来られた。きのうの反原発集会に参加するつもりで準備していたが、不具合が出てしまって行き損ねてしまったこのことだった。セッティングが終わるまで、近くの椅子に座って貰った。終えてから温かいコーヒーを飲んで貰った。一段落したあとで反原発ソングを掛けて道行く人々にアピールした。

  そこに見知らぬ人がバイクで来られ「乱さんは来る?」と聞いてきたので「乱さんは金曜日には来てる」と言って(久し振りに来られたというので)テントニュースを渡した。急いでいるらしく、「座り込みは日替わりだ」ということを確認して帰って行かれた。その後は来られる人もなく終わりまで3人で過ごした。

その中で特に目を引いたのはタクシーで乗り付ける人々が多かったこと。いつもなら地下鉄、徒歩で来る人が多いのであるが。その中で4台のタクシーで乗り付けた15人の団体が、我々を初めて見たのであろう、彼らには異様に見えたのであろう、じーっとこちらを睨んでいた。

  欧米や今の韓国を見ても分かるように、政府への抗議行動は世界中で普通に当たり前の事として「不断の政府への監視活動こそが民主主義を守る」ということを明らかにしている。そうであるがゆえに、今、韓国で闘われている反戒厳闘争は世界中から賞賛を浴びているのである。これも1987年からの独裁政権打倒・民主化運動の「賜物(たまもの)」である。自民党が掲げている「緊急事態条項」の創設の中身を見れば戒厳令と同じだと解る。日本は大丈夫だろうか⁈

◎ 12月10日(火)後番

 陽が当たっているうちは良かったが、14時半過ぎ、太陽がビルの向こう側に行って、路上は日陰となり、Edaさん、Ogwさん、Yamさん、Horさん帰路へ。間もなく、東京外環道訴訟第24回弁論の傍聴を終えたご婦人が、ひろばに寄っていただいた。先の23回弁論では地盤沈下がトンネル直上だけではなく周辺に及んでいることを取り上げて国の事業施工期間が不適切なことを主張したこと、また今回弁論ではシールド機の損傷から、国の再発防止策に実効性がないことを論証したこと等のパンフレットをいただいた。ご婦人は、続いて15時過ぎに予定されていた衆議院第2議員会館での報告集会に向かわれた。その折、私たちへのカンパをいただいた。後日、詳しい報告があるだろう。次回、同、第25回口頭弁論は2025年4月22日(火)14時から、東京地裁103号法廷にて。

 その後、16時少し前まで座り込んでからOogさん、Asaさん、私とで畳んで事務所に向かった。

 今日は土屋聰さん作の浪江の牛の絵の前に座り込んだ。希望の牧場の吉澤さんを称えて先月静岡のひまわり集会で描かれ、早川由美子さんが届けてくれたものだ。

 『希望の牧場』

 ・・・・

 売れない牛を生かしつづける。

 意味がないかな。バカみたいかな。

 いっぱい考えたよ。

 「オレ、牛飼いだからさ」

 あたりまえみたいにいいながら、

 そのあたりまえのことを、

 まいにち、いっしょうけんめい、勝ち取ってる。

 意味をなくしたのは、牛だけじゃないぜ。

 町のみんなが住んでいた家。子供たちがかよっていた学校。

 おいしい米がとれるたんぼ。

 魚のおよぐ海や川。きれいな空気。じまんの星空。

 すべてが意味をなくした。

 そこに、目に見えない放射能があるってだけで、

 町のみんなの故郷がきえた。

 人間がきえた土地に、何百頭もの牛が生きている。

 もりもりエサ食って、げんきに動きまわっている。

 そのすがたに「希望を感じる」って人もいる。

 希望なのかな。希望になるなら、いいけどな。

 けど、弱った牛が死ぬたびに、

 ここには絶望しかないような気もする。

 希望なんてあるのかな。意味はあるのかな。

 まだ考えている。オレはなんどでも考える。

 一生、考えぬいてやる。

 な、オレたちに意味はあるのかな?

 いつかまた、人間の影や声がもどってくるのかな。

 希望はあるのかな。

『希望の牧場』(森絵都作 吉田尚令絵 2014年岩崎書店)より抜粋  

◎ 12月11日(水)

今年一番の寒さだという。朝の気温2℃とか。風はそんなにない。日中は13℃くらい。今日も牛とニワトリの絵を並べて張った。目立つので通る人も顔を向けて見ていく。写真をとる人もいた。

今日は子ども裁判で、前段は地裁前アピール。午後から裁判なのだが、「急に裁判の開始が遅くなったので」と、乾さんが来て、お弁当を食べてから傍聴抽選に行かれた。いつも子ども裁判を傍聴するおじさんも座り込みのところに寄られてチラシを持っていった。田中さんも寄られてから傍聴抽選に行ったが、しばらくして戻ってきた。抽選に並んだ人が200名くらいもいたということだ。よかった。子ども裁判は終ってからは日比谷コンベンションホールで報告会をする。

Ogさんは9条改憲阻止の会の忘年会があるのでと寄った。当番のWさんは、浅野さんが書かれた「去年の8.6行動で、原爆ドーム前で警備の広島市の職員に尻もちをつかせたと、5人を今年の2月末に逮捕・起訴し、接見禁止でいまも広島刑務所に入れたおくのは不当としか言いようがない、8.6で一方でノーベル賞をとり、一方では暴処法弾圧とはひどい」という、たんぽぽ舎のメルマガを紹介した。(ノーベル賞の日本被団協の人たちが帰国された時、5人の保釈決定が出された。なんと保釈金は1人500万円)

日本被団協代表の田中熙巳さんは受賞演説で、「日本政府は何十万という死者に対する補償を全くせず、放射線被害に限定した対策のみをやっているだけ」と批判し、「日本政府は核兵器禁止条約に批准するように」と言ったことは立派だと言う話になった。

遅番常連者のAnさんは寒さはきついと言いながら来た。でも12月12日に行われる川口市のクルド人差別弾圧の市会議員演説に反対る行動には行くといわれた。みんな、いろんなことで頑張っている。

◎ 12月12日(木)

経産省前に着いた時は、少し風はあったもののそれほど寒くなかった。UrさんYoさんとセッティング。朝日新聞に出ていたエネルギー基本計画素案でこれまで掲げて来た「原発依存度を可能な限り低減する」との文言を削り原発の建替え(リプレース)にも踏み込むと有ったことについてや、地球温暖化とCO2のことについて意見を交わす。もっと原発反対の声を大きくしなければと思う。

しばらくして福岡から来たKさんが寄って下さる。いつもテントのこと気にかけてカンパを振り込んで下さっているそうですが、今日は大金を届けて下さった。感謝です。1時15分ごろUrさんは「東電との協議がある」と言うことで、そちらへ出かけられた。すぐあとOkさんが現れたので、体調が万全でないYoさんは帰る。

まもなく冷たい強い風が吹き始めバナーが倒れそうになったので、仕方なく外して幟も下げた。2時にTkさんが来る。2時半からJKS47月例祈祷会が始まった。すごく寒くなったので、私は演芸の部の「海つばめ」とビクトル・ハラの「平和に生きる権利」の替え歌まで聴いて失礼した。

========投稿=========

東電刑事訴訟支援団よりお知らせ 12月19日(木)最高裁前行動

東電経営陣の刑事責任を問う

第10回最高裁前行動

■署名提出行動

12月19日(木)

10:00~10:30 最高裁正門前

■集会

13:30~15:30 全国町村会館ホール

講演:島崎邦彦さん

「長期評価」の件かいの科学的信頼性と津波対策、原判決の誤りをただす」

【ネット署名の案内】

深刻な原発事故を起こした東京電力による柏崎刈羽原発の再稼動を許すな

12月に開始したネット署名の署名者数が1万人を超えました。

是非是非皆さんも署名をお願いします。

また団体署名(メール送信)もお待ちしております。

できれば十万筆を集めて、政府と東電に柏崎刈羽の再稼動を断念させたいと思います。

改めてお願いします。

下記から個人署名(URLで)及び団体署名(メール送信)をお願いします。

個人署名:change.orgによるネット署名 名前、国、郵便番号、一言などを記入

⇨ https://chng.it/hdF9YZcPgG 

団体署名:再稼働阻止全国ネットワークにメール送信(受付:kimuclamasa@yahoo.co.jp)

件名:【東電再稼動阻止】 

記載事項:団体名、連絡担当、メールアドレス、電話番号、一言

募集期間:2024年12月1日~2025年1月31日

呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク(http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/rn/)

     たんぽぽ舎、経産省前テントひろば、反原発自治体議員・市民連盟、福島原発事故緊急会議

3.11東電福島第一事故後13年半以上過ぎましたが福島は終わっていません。多数の方々の生活と生業と絆と健康を奪い、山野は放射能汚染されたままで今も日本は「原子力緊急事態宣言下」にあり、ALPS処理水(放射能汚染水)の海洋放出(投棄)を10回実施し30年以上続ける予定で、デブリ取出しも失敗続きで「廃炉」は100年以上先と言われ、廃炉ロードマップの見直しが必要です。

 それにも拘らず、またドイツでは既に脱原発を実現しているにも拘らず、日本では原子力規制委員会が次々に審査「合格」を連発し、川内、玄海、伊方、大飯、高浜、美浜など計10基を超える原発が既に稼働し、さらに今年は女川、島根のBWR原発の再稼動が計画され、さらに東京電力柏崎刈羽原発の再稼動が準備されています。

 さて、皆さんはあれだけ深刻な事故を起こした当事者である東京電力による原発稼動をどう考えますか?

 私たちは、「深刻な原発事故を起こした東京電力による柏崎刈羽原発の再稼動」を断じて許してはならないと考えます。 皆さん。「深刻な原発事故を起こした東京電力による柏崎刈羽原発の再稼動を許すな」と訴える署名を集め、日本政府と東京電力に働きかけて、柏崎刈羽原発の再稼動を何としても阻止しましょう。

【東電再稼動阻止】 

記載事項:団体名、連絡担当、メールアドレス、電話番号、一言

募集期間:2024年12月1日~2025年1月31日

呼びかけ:再稼働阻止全国ネットワーク   ⇨ http://saikadososhinet.sakura.ne.jp/rn/

たんぽぽ舎、経産省前テントひろば、反原発自治体議員・市民連盟、福島原発事故緊急会議

=====添付資料======

・原発週報2024.12.4-12.10 編集:漆原牧久

・世界はなぜ脱炭素を進めているのか―12月6日経産省前集会スピーチより―:漆原牧久

=========デモ、集会==========

◆ 12月20日(金) 17時~18時 経産省前抗議集会(毎週)

経産省前テントひろば経産省正門 ◎経産省前の座り込み行動は、平日:12~16 時(月 ~木)、13~17時(金) 土・日・休日:12~15時

◆ 12月20日(金)第42回「原発いらない金曜行動」

18時30分~19時45分 首相官邸前

◆ 12月22日(日) 脱原発青空テントひろば川柳句会12時より

 選者;乱鬼龍 経産省前テントひろば

座り込み終了後、懇親忘年会を行う予定です。是非ご参加ください。

◆ 2025年1月20日(月) 108回 JKS47月例祈祷会の開催  

会場:経省前脱原発テントひろば

午後2時30分より

14:00芸能の時間 (登壇者募集中!)

14:20頃 月例祈祷会

15:20頃 終了

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