2011原発事故から10年・テントひろばは脱原発を目指す
新型コロナウイルス感染症で異常尽くしだった西暦2020年も、いよいよあと半月を残すばかりとなりました。
果たして来年には「脱コロナ禍」できているのか、東京五輪オリンピック・パラリンピックはどうなるのか、 まだまだ判らないでしょうが、それらと関係なく私たちは待ったなしの4課題、重大な正念場を迎えます。
新年①.
言うまでもなく3.11(木)に「東日本大震災」まる十年、そして9.11(土)は「テントひろば」十周年 という大きな節目です。
被災地宮城、薄皮一枚で助かった東北電力「女川原発」の再稼働を地元が認めてしまったような「逆戻り、風化、過ち」は繰り返させてはいけません。
新年②.
その前にまずは正月、「アメリカ第一」で離脱してきたトランプ共和党政権からバイデン民主党政権へ交代し、皆で話し合う国際協調枠組みへの復帰。 「中東核合意」等の他、「COVID-19」ならぬ「COP26」第26回気候変動枠組条約締約国会議が一年延期され、11月開催の予定。
「脱炭素」は毎年激化する天災、異常気象等の「気候変動問題」は単なる「環境問題」のみならず「資源エネルギー問題」の面でも、私たちの生命、安全、権利に直結する問題です。
令和三年③.
これに関連して、夏には「第六次エネルギー基本計画」が策定され、現行では20-22%とされている十年後・2030年の【原発依存度】、そして30年後の2050年、エネルギーミックス〜シナリオをどうするのか? 日本、そして世界の未来を決める岐路といえるでしょう。
先月、ようやく川内原発1号機で日本初の「特重」:特定重大事故等対処施設が出来たとして再起動し、現在日本の原発は玄海3,4号機と併せて九州電力の3基のみが再稼働中。そのうち玄海の2基は特重いまだに完成せぬまま再稼働させており、セキュリティを理由に多くが非公開で誰もチェックできず、「ほとんどがブラックボックス化している」と玄海原発の地元町長までが批判。
「世界で最も厳しい」と誇る規制基準も、結局「再稼働ありき」で自らナシ崩しにしていると指弾した今月の大阪地裁判決、その論点は基準地震動でしたが信頼しえないとする理由は全く同じでしょう。
自公ガースー政権は今のところ、「原発の新増設は考えていない」等と誤魔化していますが、【30基体制】を堅持するという以上、来年も関電等の古く危険な老朽原発をはじめ、無理やり再稼働し続けると共に早晩強行する腹なのでしょう。そして
西暦2021④.
彼らがどんなに嫌でも秋までには総選挙「国民の審判」まさに「選択」。例えコロナで運動は封じられてもその分、政権選択〜政権交代すらも出来る年です。
立憲民主党など野党は、「原発ゼロ、省エネ、再エネ」持続可能な社会・環境・エネルギー・経済政策を掲げ、「もり・かけ・さくら」の是非や景気対策、社会保障等々と共に大きな争点になるでしょう。
これまでの総決算、そして今後が問われる一年、みなさん、どうか元気に踏ん張っていきましょう。 (しゃわりん)
老朽原発うごかすな!リレーデモで美浜へ
「美浜原発」と「森と暮らすどんぐり倶楽部」(右欄の写真)へ行ってきました。
老朽原発うごかすな!リレーデモ最終日の行動に参加するため一日前の8日朝東京を出発して、米原から小浜線に乗り敦賀に行きました。そこからバスでPR館(下の写真)のある丹生大橋へ。
敦賀でバスの発車迄時間があったので駅前商店街を散策して昼食をとりましたが、シャッターが下りている店が多いのに驚きました。最初コロナのせい?と思いましたが、後で聞くところによるとそれ以前からのことだそうです。子供がいなくなり購買力が落ちたのではとのこと。地方の疲弊が感じられました。
バスはおよそ40分余り、街を抜けるとダイヤ浜・水晶浜など美しい名称の浜辺を通り抜けて目的地へ、水晶浜ではサーフィンを楽しんでいる人達がかなりいました。
何しろバスの本数がなく帰りのバス迄滞在できる時間が少ししかなかったので到着するとすぐPR館に行きました。そこはクリスマスツリーやサンタなどでデコレーションされて綺麗でしたが、見学者は私たち二人だけ、急いで館内を回ると安全キャンペーンで一杯でした。
印象に残ったのは2004年に起きた3号機事故の破損した配管の模型や「安全の誓い」と毎年8月9日に行われるという追悼の写真が展示されていたことです。発電所のあゆみを見るとそれ以前にも何度も事故を起こしていることもわかりました。
色々な展示をざっと見て2階の窓から見える原発(上の写真)を撮影して外に出ると工事車両が頻繁に出入りしているのが見られました。安全対策を急いでいるのでしょうか。原発は丹生大橋の向こうにあるので遠くから見ただけですが、この素晴らしい海や景色を原発で汚してはならない。老朽原発再稼働は何としても止めなければと強く思いました。
原発を見た後、敦賀から美浜へ先日見たドキュメンタリー映画「40年 紅どうだんの咲く村で」の主人公松下照幸さんに会いに、自然体験施設「森と暮らす どんぐり倶楽部」に行きました。
そこは美浜駅からタクシーで10分ほどの山の中、木でできた倶楽部ハウスの中には大きな薪ストーブがあかあかと燃えゆったりした空間でくつろいでお話が聞けました。何しろ交通の便が悪く着いたのが4時半ごろで雨も降っていたので周囲を散策できなかったのが残念でしたが、山下さん(下の写真)が40年以上も反原発を続けて来られた思いを聞く事が出来て良かったです。
彼は原発に頼らない地産地消を推奨していて手作りの木の実ジュース・木の実パフェなどをカフェで出し、お土産にもしています。またキャンプ場なども経営しているそうです。反原発で苦労も多かったようですが、最近では同級生など協力してくれる人も出て少し良くなったみたいです。
関電顧客の7割が他の電力に切り替えたとのこと少しは希望が見えて来たようですが、翌日の美浜町議会原子力特別委員会では再稼働賛成の請願を15日開催の本会議にむけ可決されてしまいました。推進派の議員が多いとのことですので多分本会議も通ってしまうでしょう。残念ですが交付金と雇用の問題などで原発立地現地で反対するのは難しいらしいです。色々便利な都会に住んでいて地方との差を身をもって感じた旅でした。 文と写真(3枚目を除く):乾喜美子
集会・行動予定
★12月16日(水)15時~16時
「日本祈祷団47士」の月例祈祷会
★12月18日(金)17:00~18:00
経産省前(テントひろば)行動
★12月25日(金)17:00~18:00
経産省前行動(年内最終)
★12月27日(日)12:00~15:00
青空川柳句会 経産省前+望年会
(12/26~1/3の座り込みは15時で終了)
★★新年行事★★
1月4日(月) 15:00~16:30
経産省前テントひろばの新春集会
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