救世主の九大要件 ②

「その智識は後天的のものに非ずして、自湧的なる可きこと」に合致するぢやありませぬか』

『ヘエー、何と不思議な方ですな。それこそ真正の大聖主メシヤですな』

『それから瑞の御魂の聖主は、あらゆる賢人哲人の疑問に対し、即答を与へて徹底的に満足せしめ、且つ世界に所在種々の大問題に対し決定を与へ、種々雑多の迫害と苦痛を甘受し、常に平然として心魂にも止めず、部下の罪科を一身に負担して泰然自若、日夜感謝の生涯を送つて居られるのです。如何なる迫害も苦痛も聖主に対しては、暴威を振ふ事は出来ないと見えます。是が第四の条件に匹敵せる大聖主の資格の一ではありますまいか』

『なる程感心いたしました。それから第五の条件は如何で御座いますか』

『聖主は実に歓喜の給与者とも云ふべきウーピーなお方です。如何なる憂愁の雲に閉されたる時にも、聖主の御側に在れば忽ち歓喜の心の花が開きます。そのお言葉を聞けば直ちに天国の福音を聞く如く、楽園に遊ぶが如く、何事も一切万事忘却し、歓喜の情に溢れ、病人は忽ち病癒え、失望落胆の淵に沈むものは希望と栄光に充たされ、一刻と雖も御側を離るる事が出来ない様な気分になつて了ひます。又身魂共に至幸至福の花園に遊び、天国を吾身内に建設する様になつて了ひます。実に仁慈と栄光との権化とも云ふべき神人で御座いますよ。斯くてこそ三千世界の救世主だと思ひます。次に第六の資格としては、聖主の深遠宏大なる内分的智識です。その深遠なる智識に由つて、無限無窮に人類の身魂を活躍せしめ、老若男女智者愚者の区別なく、直に受け入るる事の出来る自湧の智識と言霊を用ゐて衆生を済度されます。それ故、一度聖主に面接し又はお言葉を聞いたものは、決して忘れる様な事はなく、且つ時々思ひ出して歓喜に酔ふのです。婦女や愚人にも理解し易く、且つ宏く深き真理を、平易に御開示下さいます。

 また第七の資格としては、過去現在未来に渉る一切万事の解説は、終始克く徹底し、前人未発の教義を極めて平易に簡単に了解し易く説示し、内外種々の反抗者や圧迫者に対しても、凡て大慈大悲の雅量と神直日大直日の神意に従ひ敵を愛して、終には敵をして心底より悦服せしめ、善言美詞の言霊を以て克く言向和し、春野を風の渡るが如くその眼前に来れるものは、一人も残らず善道に導きたまひ、自己に対して種々の妨害を加へ災厄を齎したる悪人に対しても、聊かの怨恨を含まず、貴賤老幼の別なく慈眼を以て見給ふ所は、第七の大資格に合致して居られる様に思ひます。

 また第八の資格として茲に申上げますれば、聖主は暗黒なる社会又は宗教方面より非常な圧迫を受け、終には今や八洲の川原の誓約の厄に逢ひ、千座の置戸を負はせられ、髭を根底よりむしられ、手足の生爪まで抜き取られ、血と涙とを以て五濁の世を洗ひつつ、あらゆる困苦と艱難に当つて益々勇気を振り起し、世界人類のために大活躍を昼夜間断なく続けられて居られます。又諸事物に対しては神明の如く明確なる裁断を下し、即座に解決を与へ、且つその信念は日に月に堅実を増し、熱烈の度を加へ、今や官海方面より強烈なる圧迫を受けつつ泰然自若として天下万民のために心力を傾注し、五六七神政の福音を口に筆に開示されつつあります。開闢以来深く閉されつつあつた神秘の門も、漸次聖主に由つて開放されつつあります。何れの世にも勝れたるものは、世界の圧迫を一度は受けるものですが、我聖主の如きは、十字架を負ひ玉ひし基督の贖罪にも優つた程の世の圧迫と疑惑と嘲罵とを浴せかけられて少しも撓まず屈せず、殆ど旅人の春の野を行く如き状態で身を処し、能く神の教に従つて忍耐されつつ居られます』

大本柏分苑

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